マルシェの大学院日記

大学院に合格したのはいいもののひたすら弱い筆者の日記です。

JAIST 融合科学共同専攻について

融合科学共同専攻について

意外とこのブログを参考にしていただくことがあるらしく、主観バリバリ入っていますがぼちぼちと他の記事も書いていくことにします。今回は僕の所属している融合科学共同専攻について、現在得られる情報としては公式のホームページのみなので、説明をしていこうと思います。

ちなみに、僕は融合科学共同専攻(以下融合)の2期生で情報科学研究科にある研究室に所属しています。知識科学の研究室に関しては友人の話をもとに書きますが、マテリアルに関してはほぼわからないので、ご了承ください。

先端科学技術専攻と同じところ

先端科学技術専攻(以下先端)と同じところは、取れる授業が同じで、融合のほうが金沢大学の授業を取れたり単位数の関係(後述)もあって幅広く取れると思います。

学事、行事関連の日程や内容は基本同じですが、中間発表会や修論発表会、それに伴う資料の提出期限などは異なります。

ですが、一緒なのは本当にこれくらいで(これも一緒と言って良いのかは疑問ですが)後は全て融合と先端で区別されています。

先端科学技術専攻と違うところ

気になっている方はここが気になると思うのですが、先端と融合で異なる部分に関して書いていきます。

受験

入試の方法が異なります。詳しくはこちらを見るのが正しいのですが、先端に比べて合格基準が上がります。試験内容に関しては受けてないので(学校推薦だったため)分かり次第追記します。ただ、2020年度入学の融合では定員割れをしているので、JAIST側もかなり欲していると感じます。

受験をする人は大体先端の合格を先にもらって融合を受ける人が多い印象です。融合の試験は随時特別選抜といって決められた日程が存在するわけではないので(期限はあります)、自分の準備ができたら受けると良いかと思います。

研究室

研究室を選び始めた方は気づいたと思いますが、融合に所属している研究室はかなり限られてきます。金沢大学の新学術創生研究科も融合と似ている制度なので、もし希望の分野の研究室がJAISTにないならばそちらも見てみることをおすすめします。

2020年7月現在でJAISTの教員は11名いらっしゃいますが、知識2名、情報3名、マテ6名なので、分野としては偏っているのかなと思います。

単位

単位数は先端と異なり、実際比べたわけではないのですがおそらく講義自体の必要単位は少ないはずです。その分、インターン制度であったり、超体験セッションといったJAIST、金沢大学合同の修論に関する発表会(M2は中間発表、M1は研究計画発表)が夏に存在したりします。

僕はこのインターン制度を使ってタイの大学の研究室に行きました。書く書く詐欺をしていますが詳しくはこちら。

raynbowy23.hatenadiary.com(研究が身を結ばず学会には出せず終いです)旅費や生活費などの金銭的な支援があり、経験を積めるので良い制度だと思います。企業のインターンも対象なので、就活関連の長期インターンをこれに当てている人もいました。しかし先生方的にはせっかくなので大学や研究所に行ってほしいそう。マテの友人もマレーシアに行っていたので海外の研究室を経験できる貴重な機会でもあります。

また、JAISTには修論の主テーマと別に副テーマという他の研究室の先生の下で研究をするプログラムがあるのですが、融合では副テーマではなくラボローテーションというプログラムになります。これは他の研究室の先生の下で、の部分は同様なのですが、

  • 1回の期間が2週間であること
  • 2つの研究室に行かなければいけないこと(最低1つは金沢大学の研究室)

の2点で異なります。 異分野の先生の下で学べ、会話もできる良い機会ですので、積極的に興味のある分野を選択すると良いです。ちなみに僕は第3、4希望が通り、1つは金沢大学の宝町キャンパスの研究室ともう1つはJAISTの知識の研究室で簡単なシミュレーションやレポートを作成しました。(割とここは取り合いです)

授業

金沢大学の方で必修の講義が存在するので、1年の間は金沢大学の授業を受けることになります。詰め込めば1-1、1-2期で取り終えることができますが、金沢大学は実質前期後期制なのでかなりの授業を取ることになるので、キャパと相談になります。

おそらく来年度はCOVID19の影響も薄れ対面授業が再開すると思いますが、週1で金沢大学に入り浸ることになるので、融合を目指す方は自家用車があると楽です。(借上げタクシーはありますが、時間指定でJAIST発なのでそこら辺も考慮したほうが無難です)

奨学金

あまり知られていないですが、融合には給付の奨学金が存在します。ちょうど学費分くらいはもらえて、石川で生活するには非常にありがたいです。

メリットとデメリット

以上を踏まえて僕が考えるメリットとデメリットです。

メリット

  • 他分野、他大学と関わりが持てる
  • 金沢大学の施設が使える(図書館や学食など)
  • 奨学金も含め金銭的な補助が手厚い

図書館に関しては、JAISTにはない学部も存在する上に学部の人数も多いので、割と様々な図書が揃っています。隣接する文系キャンパスの図書館もあるので困ったら金沢大学で借りることもできます。 後は、キャンパスがきれいなのでドライブがてら勉強をしに行けます。

デメリット

  • 研究室が限られている

  • 意外と融合していない

修論には金沢大学の副指導教員の分野の内容も含めて研究をし、定期的に相談に行きますが、それ以外でラボローテなどを除くと特に共同研究をするわけでもないので、僕が入る前に想像していたような融合よりかは融合していないです。それよりかはJAIST内での融合のプログラムにメリットを感じるので興味を持てる研究室が存在し、自大学を超えた研究にチャレンジしたい方は是非受験してみてください!

最後に

今年度から博士後期課程でも融合ができたので、現在JAISTに在籍している前期課程の方もチャレンジ可能です。先端でも受験できると思います。合格すれば月の奨学金は倍になるそうなので生活は楽になるかと思います。(プログラム内容は似ているらしいですが、詳細は知らないです)