マルシェの大学院日記

大学院に合格したのはいいもののひたすら弱い筆者の日記です。

JAISTの授業 2019年度 前期

はじめに

JAISTの授業ってどんなのかな、ってのを授業の雰囲気と感想を踏まえて書いていきます。僕は情報科学技術研究科融合科学共同専攻で基本的に情報科の授業を取りました。

少し変則的ですが、JAISTでの必修は取っておらず、金沢大学でも授業を受けてたので、JAISTの授業数はかなり少なめで、前期で授業の単位は取り終わっています。

単位数は共通ですが修了要件が融合科学専用になっており、先端のほうを受験する方たちは少し授業を多めに取る必要があるので気を付けてください。

今のうちに言っておきますが、成績はよくない上にかなり主観が混じっているので不快にさせてしまったら申し訳ないです。

JAISTでの授業

1-1期

ここは攻めた学期で100番台の授業は取らずに、200番台以上を取ってました。

ただ、100番台の「プログラミング基礎」に情報系の人が一番多く、最初の学期なのでみんなそこで友達作ってました。 僕は、クイックソートまでしかしないといわれて取るのをやめました。回し者ではないですが、AtCoderTopCoderなどで競技プログラミングを通して学んだほうがためになるのかなと思います。

本当にプログラミングが初めての方は雰囲気を知るためにも取ることをお勧めします。

I212 情報解析学特論

この授業は研究室の教授が行っており、画像解析も行うと聞いていたので取りました。

実際はフーリエ変換に始まり伝達関数、そしてサンプリングに至る、といった授業で工学よりな授業でした。正直大学でこれらを少しも学んでない方は厳しいかもしれません。僕も学んでいませんでしたが、かなりしんどかったです。

内容自体はおもしろいし、応用として画像解析が含まれるので必要な知識だったのですが、授業中に教授がする質問を投げかけてきて、それに応答しないと不機嫌になる、質問には答えが決まっている、などと申し訳ないのですが僕には肌に合わずずっとアーカイブで授業を受けていました。情報系の授業はアーカイブでその日のうちに授業動画がアップされるので部屋で授業受けても、テスト前に見直すことも可能です。

テストはA4用紙1枚にメモしてきて(これも教授の独断と偏見で採点される)、それを見つつ行うもので、基礎的な計算問題と記述問題(これはどういう意味か、といったシンプルなもの)でした。テスト範囲はそこまで広くなく、授業を受けていると教授が出しそうな部分がわかってくるのでなんとなります。

毎週オフィスアワーなるものがあったのですが、そこでテストやレポートのヒントをくれることもあるらしいので気になる、テストが心配な方は行ったほうがよいかも。

I238 計算論

「プログラミング基礎」の上位授業として位置づけられている授業だったので取りました。

計算可能性の話やNP困難周りの授業です。

ひたすら授業を聞いても基本わからないのでアーカイブを見たり調べたりしてついていけました。数学系の人なら簡単なのかも。

先生はパズルの計算量について研究している方で、研究内容も非常におもしろかったのでおすすめです。

テストは授業中の証明などきちんと理解できていれば簡単です。(僕はできてないところがあったので。。。)

I483 スマート組込みシステム開発演習

でました。JAISTに入って一番楽しかったかもしれない、かつ一番大変だった授業。mbedOS搭載の基盤を用いてチーム開発を行う授業で、授業自体はほぼなく、自分たちで調べて発表するといった授業でした。

2チームにわかれて、まさかの1チーム7人とかだったので、まとめ役の人は大変そうでした。実際僕たちのチームは当日にやっと動くものができた程度で他チームと比べてかなりお粗末なものでした。

内容はこの基盤でデータを取得し、あるwebサイトに送信し可視化するというもの。僕は通信側を担当しましたが、受け取るデータの形式がわからず、開始が遅かったため最後まで作業する羽目になりました。基本4人で開発をしていたのですが、うまくいったのが朝3時で、思わずハイタッチしたことを思い出します。

これが前半で後半は基盤とAmazon Echoを使ったサービス開発っぽいものを行い、もう少し時間が欲しかったなーってのとスポンサーがついて、もっとしっかりした授業と制作物にすれば実力がすごくつくだろうな、とは感じました。

1-1期のしょっぱなではありますが、この授業はおすすめです!

1-2期

1-2期は金沢大学に週2で行かなければいけなくなったので、軽めの授業で残りの単位を消化しました。

I239 機械学習

正直この授業はおすすめしないです。授業内容もお粗末(まとめきれていない)ですし、人が多すぎて先生の声が聞こえない、ホワイトボードが見えない、おもしろくない、の最悪な授業でした。

授業は前半後半に分かれており、担当者も異なるのですが、前半の担当者の授業を聞いても理解できず、結果中間テストでは単位を落とすレベルの点数を取ってしまいました。後半がんばってなんとか単位は取れたのですが、勿体なかったです。前半と後半の授業でかなりレベルが異なっていたので、合わせてほしかったです。

情報科の人も結構取りますし、マテ、知識の人も結構いたように思えました。ただ、機械学習がやりたくても、オンラインでここらへんのレベルはごろごろ転がっているのでこの授業を取る必要はないんじゃないかなと思いました。

ホットな話題なだけに、授業のレベルも上がる、もしくは上位の授業を開講していただけることを願っております。

K473 イノベーション・マネジメント論

唯一の知識科学の授業です。400番台といってもおもしろいサービス考えたり、イノベーションの単語について学んだりするだけなのでめちゃくちゃ楽ですし、単位に関しても割といい評価がもらえます。

ただ、知識の授業なのでアーカイブがないだけに授業の出席点もありました。(大学院なのに)

後、先生の主観による評価がかなり含まれていると感じたため、点数を取るには少し工夫が必要かもしれません。

最後に

JAISTの授業は

  • 100番台 => 初心者向け、大学前半の内容

  • 200番台 => 応用分野のための入門、大学後半の内容

  • 400番台 => 応用、大学院らしい(手を動かしたり、ディスカッション、プレゼンテーションをする授業が多い)

のような印象です。 欲を言えばもう少し400番台の授業を増やしてほしいなとは感じておりますが、大学が併設されていないのであまり専門分野を作れないのも現状なのでしょうか。

また、授業は日本語開講、英語開講どちらも存在する授業もあり、担当教員(点数の取りやすさや授業の理解しやすさ)によっては英語で受けたほうがいい授業も多いですので積極的に受けてみてください!

後輩が欲しいので、そのうち融合科学の記事を書くつもりです。